Lambert de Sayve: Sacred Music
Lambert de Sayve: Sacred Music
Capilla Flamenca, Oltremontano
(Et’cetera: KTC4022)
ド・セーヴをもう1枚。今回は当サイトではおなじみのカピラ･フラメンカと、サックバット＆コルネット集団のオルトレモンターノの競演盤で、前回のナミュール室内合唱団＋ラ・フェニーチェ盤とは収録曲が結構重複している。メインの16声のミサ「主は王となられる」Missa Dominus regnavit もしっかり重複。
当然、カピラ･フラメンカ目当てで手に入れたわけだけど、主役はどうやらカピラ･フラメンカではなくオルトレモンターノの方らしい。ディレクターもオルトレモンターノのウィム・ベクだし。大体カピラ・フラメンカは基本的にパート1人のアンサンブルで、この録音でもソプラノ2人を入れて7人がMax。これじゃOVPP にもならない曲ばかりで、燦然と輝くヴェネツィアのボリューム（前回は緩いとか書いたが、なかなかどうして、ピンと張り詰めた緊張感のある場面はもちろん用意されている）を出すのも難しいかも、と思ったものの、結構しっかり出せているのには感心した。歌手パートを絞って何人かで歌ったりしているんだろうか？
同時代人のガブリエリ・プリウリの両ジョバンニのカンツォーナやソナタが挿んであるところはさすがに主役オルトレモンターノというところか。こういう彩りが添えられているあたりはポイントが高い。サックバット＆コルネットはただきれいだなと思って聴く。でも彼らが活躍する空の高みから聞こえてくるような深き淵よりDe profundis clamavit にはちょっと違和感がある。
tag: Capilla Flamenca | Oltremontano
prev: De Sayve: Messe pour le Sacre de l’empereur Matthias
next: J.S.Bach: Messe in h-moll / Les Musiciens du Louvre