Signals from Heaven | Monodies et polyphonies extraites du Codex Calixtinus

Monodies et polyphonies extraites du Codex Calixtinus

2012.07.07 | medieval |

Monodies et polyphonies extraites du Codex Calixtinus
Ensemble Venance Fortunat
(Solistice: SOCD 45)

カリクスティヌス写本が戻ってきた。犯人はサンチャゴ・デ・コンポステーラの大聖堂に出入りしていた電気関係の業者の男とその妻と息子と息子の恋人の4人。男は大聖堂に雇用関係で恨みを持っていたらしい。写本は犯人が所有するガレージで発見された。損傷はなく状態はいいという。

夏に盗まれた写本が夏に戻ってきた。この極めて深刻だった事態も、いずれ伝説となる時がくるのだろう。この盗難のおかげでさらに深刻な事態を回避できた、というようなことが語られるのかもしれない。モンセラートの朱い本のように。

永遠に地味でマイナーな存在であり続けるに違いない、と昨年形容したアンサンブル・ヴェナンス・フォルトゥナ。1年経っても状況は変わらない。たぶんずっと変わらない。だから、聴き手なら誰でも「ここはオレのグループ」みたいなことを考えている。に違いない。