O heilges Geist- und Wasserbad BWV165

2012.06.03 | baroque |

Bach Cantatas 27 – Blythburgh/Kirkwell
The Monteverdi Choir / English Baroque Soloists
(Soli Deo Gloria 138)

「だれでも水と霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできない。肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。」三位一体の祝日のためのカンタータ第165番「おお、聖霊と水による洗礼」は、その名のとおり、福音書章句から洗礼を讃える感情を豊かに描き出す。

アリアに始まり、レツィタティーフとアリアを繰り返してコラールで締める。ザロモ・フランクという詩人の、なかなか思いつかなそうな言葉に驚かされる。第5曲のテノールのアリア「イエスよ、私の死の死よ」Jesu, meines Todes Tod の「死の死」とか、イエスを指す「罪の毒に対する私の小さな癒しの蛇」とか、どうしたらこういう表現に至るのか。たぶん深く踏み込まないと出てこない言葉。

ソリストをイギリス人歌手で揃える。タリス・スコラーズのソプラノのイメージが強いホルトンは、バッハでも強く細い線を描く。テノールのアリアを歌うのはアグニュー。彼は個人的にはダウランドの歌い手で、バッハのイメージの薄い人。ホルトンもアグニューも自分の歌を歌っている。

Ruth Holton(S)
Daniel Taylor (C-T)
Paul Agnew (T)
Peter Harvey (B)

1. Aria (S)
2. Recitativo (B)
3. Aria (A)
4. Recitativo (B)
5. Aria (T)
6. Choral

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