The Passing of the Year
The Passing of the Year
Antioch Chamber Ensemble
(MSR: MS1315)
ウィテカー、ドーヴ、ローリゼン（と呼ぶことにした人）。最近こういう三大噺みたいなプログラムがすごく増えているような気がする。「ウィテカー、ローリゼン（と呼ぶことにした人）、チルコット」の3人、という時もあった。ウィテカーとローリゼン（と呼ぶことにした人）の2人が固定であとはオプション、みたいな空気はありそうだ。他にも、マクミランだけ固定であとはお好みで、というパターンもある。
この3人の作品はどこまでも美しくときにミニマルで、ピアノを扱えば悲しいほど瑞々しい。こういう作品群を前にすれば、妄想が先を行くというものだ。美しいまま歌い切らないと後方に置いて行かれる。聴き手は妄想に向かって拍手をするのだ。このアンティオーク室内アンサンブルは妄想の後をついて来てくれる粘り強さを持ち合わせている合唱団だと思う。
ここまでまったく無視してきて恐縮だけど、ベルモント＝フォードの小品も今回のプログラムにふさわしい美しさ。
Eric Whitacre: Three Flower Songs
Jonathan Dove: The Passing of The Year
Eric Whitacre: Sleep
Morten Lauridsen: Les Chansons des Roses
Jean Belmont-Ford: If Music be the Food of Love
Eric Whitacre: Five Hebrew Love Songs
Eric Whitacre: A Boy and A Girl
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