Bisher habt ihr nichts gebeten in meinem Namen BWV87
J.S.Bach Cantatas Vol.15
The Amsterdam Baroque Orchestra & Choir
(Challenge Classics: CC72215)
復活節後第5主日。この日の福音書章句はやはりイエスが逮捕直前に弟子に語りかける場面だ。今まであなたがたは何もわたしの名前によって願うことがなかった。わたしの名前によって願いなさい。願えば与えられ、喜びに満たされる。弟子もイエスを信じると答える。
バッハはカンタータ第87番「今まであなたがたは何もわたしの名前によって願うことがなかった」でもツィーグラーの詩を採用する。合唱ではなくバスのアリオーソで始まる。今まであなたがたは何もわたしの名前によって願うことがなかった、とだけ歌う。悔い改めをテーマとする厳しい内容で曲調も深刻である。福音書章句にはむしろ信仰への確信のようなイメージがあったので、この展開にはすこし驚く。第3曲のアルトのアリアでは、ため息のフィグーラ（susupiratio）という、休符を多用したフレーズで息苦しさを強調する。合唱は終曲のコラールのみで、モテット Jesu, meine Freudeの旋律が歌われる。
こんな深刻なカンタータを深刻なものとして聴きたくないときにコープマンで聴くというのは、我ながらいい選択だと思う。
Bogna Bartosz (A)
Jörg Dürmüller (T)
Klaus Mertens (B)
1. Aria (B)
2. Recitativo (A)
3. Aria (A)
4. Recitativo (T)
5. Aria (B)
6. Aria (T)
7. Choral
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