Schütz: Musikalische Exequien | Dresdner Kammerchor
Schütz: Musikalische Exequien
Dresdner Kammerchor
(Carus: 83.238)
シュッツの全曲録音を目指すドレスデン室内合唱団のシリーズ第3作。ちなみに第1作は宗教的合唱曲集で第2作はイタリア・マドリガーレ集だ。第1作はそんな風には見えないデジパック仕様でピンとこなかったけど、前作からやる気が出てきたみたいで、統一仕様のジャケットになった。
メインはドイツ・レクィエム。30分くらいの曲だからCD1枚に仕立てるには尺が足りない。配信が主流になりつつあるのかもしれないご時世だから、CD1枚分なんてどうでもいい単位になりつつあるのかもしれないけど、余白で何をやるのかっていうのは結構気になるところ。
さすがに全集録音を目指しているだけあって、まとまった曲集に属さない単品6曲をピックアップしている。うち4曲が世界初録音とか。楽譜も扱うCarusが言うだけに信憑性がありそうだけど、既に録音されている曲もあるようで、どこかで聴いたことがあるフレーズが流れてくる場面もある。
この6曲、作曲年代も目的もバラバラということもあって、それぞれ一匹狼みたいに個性的だったりする。好みは追悼曲O meine Seel, warum bist du betrübetのような有節歌曲のスタイルをもつシンプルな無伴奏の合唱作品。淡々と歌い続けるだけで十分な説得力がある。「淡々と歌い続けるだけ」というのは失礼かもしれない。ラーデマンと合唱団に、そんな風に聞かせる力があるというべきかもしれない。追悼とはこのように淡々とするものなのだ。
Musikalische Exequien SWV279-281
Ich bin die Auferstehung und das Leben SWV464
Grimmige Gruft SWV52
Gutes und Barmherzigkeit SWV95
Ich hab mein Sach Gott heimgestellt SWV94
Das ist je gewisslich wahr SWV277
O meine Seel, warum bist du betrübet SWV419
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