Nicolaus Bruhns: L'œuvre d'orgue, Cantates
Nicolaus Bruhns: L’œuvre d’orgue / Cantates
Jan Willem Jansen (orgue), Le Parlement de Musique, Martin Gester (dir.)
(Tempéraments: TEM 316011)
フランスのレーベル、タンペラマンは、たぶんオルガンの聴き手にはおなじみ。オルガン作品と声楽作品によるプログラムに独特の味わいがある。濃厚な雰囲気のあるレーベルだ。なのに、その魅力の多くが、私の耳に入りきれずにこぼれ落ちていく。なんとなく幸福な気分になれるのが、せめてもの救い。
オルガン作品に挿まれて、声楽作品はカンタータ3曲。「あふれる涙をおさえ」はイエスの復活に関する作者不詳のテクストをベースにしている。これは、作曲当時は珍しいことだったらしい。マドリガーレというけれど、実質的にはカンタータ。「主は天に御座を固く据え」は詩篇第103番第19～22節を、「世を去る時は近づき」はテモテへの手紙2第4章第6～8節をテクストにしている。
オルガンは、トゥールーズのミュゼ・デ・オギュスタン Musée des Augustins とサン・ピエール・デ・シャルトリュー Saint-Pierre-des-Chartreux の2種類。これらのオルガンの価値についてはよく知らない。ブックレットのオルガンの構成に関する資料も、残念ながら持ち腐れ。
ブルーンスの没後300年を記念する1997年録音。メモリアルとは知らずに通り過ぎていた。話題になったという記憶もない。これは小さな発見。
Praeludium (orgue)
Hemmt eure Tränenflut 「あふれる涙をおさえ」
Praeludium con Fuga (orgue)
Praeludium (orgue)
Der Herr hat seinen Stuhl im Himmel bereitet 「主は天に御座を固く据え」
Praeludium (orgue)
Nun komm der Heijden Heijland – manuscrit de Joh. Fr. Agricola (orgue)
Die Zeit meines Abschieds ist vorhanden 「世を去る時は近づき」
Nun kom der Heyden Heyland – manuscrit de Joh. Gottfr. Walther (orgue)
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