gyri gyri gaga
gyri gyri gaga- Lust & Leben in der deutschen Renaissance
Stimmwerck
(Christophorus: CHR 77311)
ただでさえマイナーな中欧ルネサンスのさらにニッチな分野を得意とするシュティムヴェルクの録音は、2009年リリースのこのCDで4枚目。昨年さらにもう1枚リリースされている。どのCDもそれなりに面倒な思いをして手に入れている割には、ここに書き込むことなくきてしまった。不思議と言えば不思議。
ドイツ･ルネサンスのリート集ということで、リリース情報には、ラッススとかゼンフルとかヴェント（Ivo de Vento）とか、そういう人たちの名前がメインみたいに書かれているけど、作者不詳を含むかなりいろいろな音楽家の作品を撒き散らしたような完全オムニバスな27曲。イザークも何気に名を連ねる。インスブルックという歌はこういう似たような作品が並ぶオムニバス・プログラムの中に置かれてこそ光るものがあるのだな。そして余白も重要。
それにしてもシュティムヴェルクの練れたアンサンブルと芸達者ぶりは群を抜いている。この手の中欧オムニバス・プログラムのの中では出色の出来栄えだ。メイキングの動画がおまけでついているらしいけど、これはまたの楽しみにとっておこう。
Franz Vitzthum (C-T)
Klaus Wenk, Gerhard Hölzle (T)
Marcus Schmidl (B)
Christoph Eglhuber (Lute)
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