Signals from Heaven | Meinen Jesum laß ich nicht BWV124

Meinen Jesum laß ich nicht BWV124

2011.01.09 | baroque |

J.S.Bach: Cantatas Vol.32
Bach Collegium Japan
(BIS: BIS-SACD-1501)

祝日が過ぎて、堅実な生活が始まろうとしている。

公現後第1主日のためのカンタータ第124番「私のイエスを私は放さない」。エルサレムへの旅の帰りに少年イエスを見失った両親が探し回って神殿でイエスを見つけたという福音書の一節（ルカによる福音書第2章第41-52節か）がベースになっているという。

コラール・カンタータということで、合唱に始まってコラールに終わる全6曲が原コラールの各節に対応していて、カチッとした印象がなんだかいい。第1曲と第6曲に同じ旋律が使用されて循環している風なところも好み。

ザクセン選帝侯の臨終の言葉もベースになっているということで、イエスを求める信仰心と死への恐怖をどう乗り越えていくか、というテーマが絡み合う。中盤はそうした緊迫感のあるソロが続く。天上に飛んでいくようなソプラノとアルトのデュエットで信仰の勝利を迎える。こちらもホッと一安心。

デュエットが野々下とブレイズのコンビということで、BCJで聴いてみる。テノールはアンドレアス・ヴェラーというまったくなじみがない人だけど、ギルクリストと同様にこの人もなんだかBCJとは合わなさそうな。