Aus der Tiefen rufe ich, Herr, zu dir BWV131

2014.03.09 | baroque |

Bach Cantatas 3 – Tewkesbury/Mühlhausen
The Monteverdi Choir / English Baroque Soloists
(Soli Deo Gloria 141)

教会暦では四旬節という期間に入っていて、慎ましい教徒の皆さんがさらに慎ましく生活しているはず。復活節前第6主日のために演奏されたバッハのカンタータがないので、教会暦から外れているカンタータ第131番「深き淵より」を選んだ。

バッハがミュールハウゼンの教会のオルガニストに着任する直前に、同地で大火災があって、その悔い改めのための礼拝を行うに当たってこのカンタータが書かれたという。災害が起きたのは人間が罪深いから、という説があるらしい。そういった発想は、現代の政治家に限らず昔から存在するのだろう。言われる側からすると結構つらいものだ。

歌詞は、詩篇130番を基調としながらコラールを要所に配置し、詩篇へのレスポンスとしている。第1、第3、第5曲が合唱で、第2、第4曲のコラールにも合唱が登場するこのカンタータの合唱成分は相当高い。モンテヴェルディ合唱団が主に呼びかける嘆きの声は、深い淵からでも力強く響き渡る。

Joanne Lunn (S)
William Towers (C-T)
Kobie van Rensburg (T)
Peter Harvey (B)

1. Coro: Aus der Tiefen rufe ich, Herr, zu dir
2. Arioso (B) / Choral (S): So du willst, Herr
3. Coro: Ich harre des Herrn
4. Aria (T) / Choral: A Meine Seele wartet auf den Herrn
5. Coro: Israel hoffe auf den Herrn

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