Firminus Caron: Masses & Chansons

2013.12.10 | renaissance |

Firminus Caron: Masses & Chansons
The Sound and The Fury
(fra bernardo: fb 1207302)

よくわからないうちにフラ・ベルナルドに移籍していたザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリ。妖しいジャケット・シリーズが継承されたせいで、パッケージがORF時代とよく似ている。

似ているだけならいいんだけど、ORF時代の音源がリリースされているから油断がならない。この3CDも、1枚分はORF音源だ。Missa L’homme arméとMissa Accueilly m’a la belle。これに残りの2枚分をプラスして、一気に全集完結ということらしい。カロンという人と親しく交わる暇もなく完結。

作曲者の名前がただカロンと記されている楽譜がたくさん残っている。カロンという名前を持つ作曲者が何人もいることがわかってきて、そのうちの1人であるフィルミヌス・カロンの作品が特定される。こういうことは、ジョスカンに限らず、よくあることなのかもしれない。フィルミヌス・カロンは15世紀のフランスの人だ。同時代のデュファイとかビュノワとかオケゲムとか、そういう人たちの列に並べてみると、なるほどしっくりくる。ザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリは15世紀がよく似合う。

Accueilly m’a la Belle
Missa Accueilly m’a la Belle
Missa Sanguis Sanctorum
Missa Jesus Autem
Missa L’Homme Armé
Missa Clemens et Behogna
Cuidez Vous
Du Tout Ainsi
Mort ou Mercy
S’il est Ainsy
Hélas M’Amour
Le Despourveu

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