Ockeghem: Missa Cuiusvis toni & Prolationum
Ockeghem: Missa Cuiusvis toni & Prolationum
The Sound and The Fury
(fra bernardo: fb 1302202)
ゴーイング・マイ・ウェイな歌を聴かせる男声グループが、一点突破の勢いで耳を圧倒する。ザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリもそういうグループのひとつに数えよう。立派な有資格者だ。
そんな彼らがミサ・クィユスヴィス・トニとミサ・プロラツィオーヌムを組み合わせてくるとは。しかもミサ・クィユスヴィス・トニは3つの旋法で録音している。アンサンブル・ムジカ・ノヴァはまずミサ・クィユスヴィス・トニを4つの旋法で、後になってミサ・プロラツィオーヌムを録音したけど、ザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリはそれを短縮して一気に録音した。なんというヴァイタリティ！
力強い線が太く引かれる爽快感は、プロ・カンツィオーネ・アンティクヮにも通じる。硬く引き締まりすぎるカウンター・テナーを好む聴き手は、もはや少数派かもしれないが、しっかりした線を引くことによって作品の意味が浮き彫りになるのがオケゲムだとすれば、こういうグループの演奏を軽んじるわけにはいかない。
Missa Cuiusvis toni in re
Missa Cuiusvis toni in mi
Missa Cuiusvis toni in fa-ut
Missa Prolationum
The Sound and The Fury:
Alessandro Carmignani (C-T)
John Potter, Christian Wegmann, Hans Jörg Mammel (T)
Michael Mantaj (B)
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