Geist und Seele wird verwirret BWV35

2013.08.18 | baroque |

Cantatas 17

J.S.Bach Cantatas Vol.17
The Amsterdam Baroque Orchestra & Choir
(Challenge Classics: CC72217)

三位一体節後第12主日のためのカンタータ第35番「霊と心は驚き惑う」は、アルト・ソロのためのカンタータだけど、オルガン・カンタータと言いたくなるくらいオルガン成分が高い。

もっとも、オルガンだけでなく器楽の成分が高いと言うべきかもしれない。7曲しかないのに2部構成で、それぞれの冒頭でシンフォニアを演奏するという入念さ。バッハ事典はケーテン時代の協奏曲のいくつかの楽章を転用していることを指摘している。歌い手には器楽に負けない存在感を求めたい。思い浮かべるのは、数多くいるカウンターテノール諸氏ではなくシュトゥッツマンである。彼女の男振りにはいつも圧倒される。

Nathalie Stutzmann (A)

1. Sinfonia
2. Aria (A): Geist und Seele wird verwirret
3. Recitativo (A): Ich wundre mich
4. Aria (A): Gott hat alles wohlgemacht
5. Sinfonia
6. Recitativo (A): Ach, starker Gott, lass mich
7. Aria (A): Ich wünsche nur bei Gott zu leben

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