Wo gehest du hin? BWV166
Bach Cantatas 24 – Altenburg/Warwick
The Monteverdi Choir / English Baroque Soloists
(Soli Deo Gloria 107)
バッハが1724年5月に初演した復活節後第4主日から聖霊降臨祭に至るまでの4つの主日・祝日のためのカンタータは、すべて聖句によって始まる。復活節後第4主日のためのカンタータ第166番は、福音書章句の中から象徴的な一節を選び出す。
あなたがたはだれも「どこへ行くのか」と尋ねない。逮捕直前のイエスが弟子たちに近い将来の迫害を予告した後にそう語った。弟子たちの心は悲しみで満たされていて、イエスがどこに行こうとしているのかという、本質的と思えることを問う者はいなかった。
イエスは「わたしをお遣わしになった方のもとに行こうとしている」が、それではあなたはどこに行くのか。同じ言葉が今度は信徒に向けられる。このカンタータの半分近くを占めている第2曲のテノールのアリアは、そのことでいっぱいになる。ギルクリストの重さがいい。終曲のコラールにおける神妙さはいったい何だろう。静まりかえって「私の死の苦しみは足早にやってくる」と歌う。ガーディナー盤の緊張感は群を抜いている。彼は張りつめた空気の作り方が上手い。
Robin Tysor (C-T)
James Gilchrist (T)
Stephen Varcoe (B)
1. Aria (B): Wo gehest du hin?
2. Aria (T): Ich will an den Himmel denken
3. Choral (S): Ich bitte dich, Herr Jesu Christ
4. Recitativo (B): Gleichwie die Regenwasser bald verfließen
5. Aria (A): Man nehme sich in acht
6. Choral: Wer weiß, wie nahe mir mein Ende!
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