A Song of Farewell – Music of mourning & Consolation
A Song of Farewell – Music of mourning & Consolation
Gabrieli Consort
(signum: SIGCD281)
ガブリエリ・コンソートがシグナムに移籍したというニュースが今年の早い時期に流通筋から流れてきた。ミュージシャンの移籍は別に珍しくもないけど、このレーベルが真っ白なジャケットを誂えて彼らの新譜を立て続けにリリースしたのは、彼らに対する歓迎の意の表明なのかもしれない。
イギリスの合唱作品による追悼音楽プログラム。昨年テネブレが同じテーマのプログラムで録音したCDが強く印象に残っている。同じようなテーマでも曲目に重複はほとんどない。こちらはハウエルズのレクィエムをメインに据えている。ギボンズ、ホワイト、シェパード、モーリーといったルネサンスの音楽家の名前が並んで作曲年代の幅は広いけど、冒頭のギボンズの作品「涙はゆるやかに流れ」がエルガーの同時代に生きたパーシー・ディアマーという人の手による編曲版というのも効いていて、ウォルトンの同名作品へとスムーズにつながっていく。ホワイトもシェパードも決してポリフォニックではなく収まってる感があるのは選曲の妙か。イギリス合唱音楽独特の時代を超えた結束力を感じさせるプログラムになった。
Orlando Gibbons / Percy Dearmer: Drop, Drop, Slow Tears
William Walton: A Litany. Drop, Drop, Slow Tears
Robert White: Christie, Qui Lux es et Dies I
James MacMillan: A Child’s Prayer
John Sheppard: In Manus Tuas I
Jonathan Dove: Into Thy Hands
Thomas Morley: Funeral Sentences
Edward Elgar: They Are At Rest
Herbert Howells: Requiem
C. Hubert H. Parry: Songs of Farewell. Lord, Let Me Know Mine End
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