Half Monk | Half Rascal
Half Monk | Half Rascal – Choeurs a capella by Francis Poulenc
Danish National Vocal Ensemble
(OUR Recordings: 8.226906)
デンマーク国立放送(DR)のプログラムをチェックしている聴き手には今さらの話だろうと思うけど、DRには国立放送合唱団とは別に声楽アンサンブルというのがある。P2 Klassiskのサイトでいくつかのライブ音源を聴いた限りでは、いかにも少数精鋭と言うにふさわしく高性能。CDをリリースする日をひそかに待ち望んでいた。
とうとうリリースされたCDはオール・プーランク・プログラム。「ガキ大将と聖職者が同居している」と評されたエピソードを受けて”Half Monk | Half Rascal”と題されている。曲目は一見ガキ大将に傾いているようにも思えるが、そこにはやはり聖職者が同居していて、Half & Half の状態にあると言うべきなのだろう。
北欧の合唱団ではなかなか聴くことができないフランス語の豊かさが、この声楽アンサンブルでは損なわれることなく響いていて、直線的なハーモニーの構成にニュアンスを与える。すべてにおいて完璧というわけにはいかない。Sept chansons のLuireなどは相当荒削りだ。でも、きらめく瞬間が随所にあって、それは何物にも代えがたいもののように思える。
Sept chansons
Quatre petites prières de Saint François d’Assise
Ave verum corpus
Un soir de neige
Laudes de Saint Antoine de Padoue
Chansons françaises
Chanson à boire
tag: Danish National Vocal Ensemble
prev: Ihr werdet weinen und heulen BWV103
next: Eric Whitacre: Water Night