Die Himmel erzählen die Ehre Gottes BWV76
2011.07.03 | baroque |
J.S.Bach: Cantatas Vol.9
Bach Collegium Japan
(BIS: BIS-CD-931)
三位一体節後第2主日。これから9月末までは祝日なしで淡々と進む。各主日に朗読される福音や書簡はどのように決まるのだろう。とかなんとか、すぐに解決しそうな素朴な疑問を抱えながら、淡々と進んでいく。
胸が高まるヒトケタの2番もあるけど、先週聴いた75番の1週間後に演奏された第76番「天は神の栄光を語り」を聴かないという手はないだろうと思う。続けて演奏されたというだけでなく、同じ構造で同じスケール感を持っていることから75番と双子のような作品と言えるかもしれない。22番と23番も同じような言われ方をすることがあるけど、そちらと比べると75番と76番の2曲は「大きな双子」だ。
福音はルカによる福音書の大宴会のエピソード。大宴会を催すことしたが、金持ちは理由をつけて招待を断り、貧しい者や体の不自由な者などが席につくことになる。テクストはこのエピソードから始まって、登場人物の各々の心情に迫ると思わせる方向へと拡大していく。
今回も贅沢仕様だけど、エピソードがとにかく大宴会だから、これは納得。コラールが75番と同じで同じ曲が2回登場する。スクエアなつくりにはなっていない。147番のコラールみたいなベタ曲になっていた可能性はほとんどないような渋さだが、カンタータ・リスナーの好みはこちらに傾いているかもしれない。
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