Grechaninov: Passion Week
Grechaninov: Passion Week
Phoenix Bach Choir, Kansas City Chorale
(Chandos: CHSA5044)
そうだ、グレチャニノフがある。アメリカの合唱団のロシア・プログラムを探していて思い出した。ブラッフィーの2つの合唱団だ。
グレチャニノフは、50代でロシア革命のために国を追われ、ヨーロッパを転々とし、70代半ばで第二次大戦の戦火を逃れてアメリカに移住、80代で市民権を得て91歳で亡くなった、ロシア人でありアメリカ人である。
「受難の7日間」。ロシア国立シンフォニック・カペラの録音があったけど、あの大震災で盤面のコンディションが悪くなり、フェニックス・バッハ・クワイアとカンザス・シティ・コラールの演奏を聴くことが多くなった。どちらもシャンドス・レーベルのリリースだ。どうしてこのレーベルがこんなマイナーなタイトルを2種類用意しなければならないのかよくわからないけど、2種類用意されれば2種類手に入れてしまう聴き手は必ずいるのだ。
正教会の受難週のために書かれた13の聖歌は、ロシアの腰の重いハーモニーに乗せて、ときには淡々と、ときには激しく受難物語を語るのだが、この2つの合唱団の抜けのよい歌声は、物語を通して希望の光を放ち続ける。
Grechaninov: The Seven Days of the Passion
Behold, the Bridegroom
I see Thy bridal chamber
In Thy Kingdom
Gladsome Light
Let my prayer be set forth
Now the powers of heaven
At Thy mystical supper
The wise thief
Thou who clothest Thyself
The Lord is God
Weep not for me, O Mother
As many of you
Let all mortal flesh
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