Gleichwie der Regen und Schnee vom Himmel fällt BWV18
Bach Cantatas 20 – Naarden / Southwell
The Monteverdi Choir / English Baroque Soloists
(Soli Deo Gloria 153)
復活節前第8主日。福音書章句はルカによる福音書にある「種を蒔く人」だ。昨年も一昨年も同じことを書いた。今年も同じことを書いて何の問題があるだろう。
神は種を蒔くように言葉を伝えるが、道端に落ちて踏みつけられ鳥に食べられる（悪魔が来て言葉を奪い去る）、石の地面に落ちて、芽は出たが水気がなく枯れる（しばらくは信じても試練に遭うとダメになる）、茨の中に落ち、茨も一緒に伸びて押しかぶさる（途中で人生の思い煩いや快楽に邪魔される）。よい土地に落ち、生えれば、百倍の実を結ぶ（よく守り忍耐して実を結ぶ）。このエピソードから、軽薄を戒め、高貴な種である主の言葉を大事にすることが説かれる。
カンタータ第18番「天より雨が降り、雪が降って」は1713年初演。ヴァイマールで最初に初演されたカンタータでもある。蒔かれた種が実を結ぶように、誘惑に克ち神の言葉に救われる。
ヴィオラ4本の弦楽パートが重苦しい1713年版に対して、1724年再演版は2本のリコーダーが加わる。このリコーダーの軽妙さによって、初演版が織りなす陰惨な風景が早い段階で回避される。第3曲と第5曲に登場するモンテヴェルディ合唱団の小気味よさはさすが。
Gillian Keith (S)
James Gilchrist (T)
Stephan Loges (B)
1. Sinfonia
2. Recitativo (B): Gleichwie der Regen und Schnee vom Himmel fällt
3. Recitativo (T,B) / Litanei (S,T,B): Mein Gott, hier wird mein Herze sein
4. Aria (S): Mein Seelenschatz ist Gottes Wort
5. Choral: Ich bitt, o Herr, aus Herzens Grund
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