Gesualdo | Victoria
Gesualdo | Victoria
Tenebrae
(Archiv: 479 0841)
テネブレのテネブレ・レスポンソリウム集。勝負に出たなあ、という感じのプログラムである。このシグナム盤は…いやいや、これはアルヒーフ盤だった！
テネブレがアルヒーフからリリースするというのは、彼らがルネサンス方面に本格的に舵を切る、その手段を確保したよ、というサインに違いない。世の中の大多数の人にとってはどうでもいいことかもしれないけど、こういうサインはありがたく受けとめるのがファンたる者の務めである。
これも、世の中の大多数の人にとってはどうでもいいことかもしれないけど、今回のアルバムにはGesualdo | VictoriaとGesualdo Tenebraeという2種類のジャケットがあるらしい。アルヒーフの真意はわからない。まあ、どちらも手に入れようという意欲が湧くようなジャケットではないことは確かだ。
ジェズアルドの聖土曜日のレスポンソリウム集にビクトリアの聖土曜日のエレミア哀歌を組み合わせる、正確に言えば聖土曜日なプログラム。エレミアの哀歌を前に置いた方が座りがいいような気がするところ、レスポンソリウム集を前に置くあたりは、ジェズアルド重視なのかなと思う。おそらくはアニバーサリーとは関係のないところで。
テネブレの「圧で勝つ」一面が、ジェズアルドが用意した和音に明確な輪郭を与え続ける。カチッ。ジェズアルドを聴く達成感はこうして得られる。カチッ。はず。カチッ。
Gesualdo: Sicut ovis ad occasionem
Gesualdo: Jerusalem, surge
Gesualdo: Plange quasi virgo
Gesualdo: Recessit Pastor noster
Gesualdo: O vos omnes
Gesualdo: Ecce quomodo moritur justus
Gesualdo: Astiterunt reges terrae
Gesualdo: Aestimatus sum
Gesualdo: Sepulto Domino
Gesualdo: Miserere
Victoria: Heth. Misericordiae Domini
Victoria: Aleph. Quomodo obscuratum
Victoria: Incipit oratorio Jeremiae Prophetae
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