Erschallet, ihr Lieder, erklinget, ihr Saiten! BWV172
J.S.Bach: Whitsun Cantatas
The Monteverdi Choir / English Baroque Soloists
(Archiv: 463 584-2)
Wer mich liebet, der wird mein Wort halten,
und mein Vater wird ihn lieben,
und wir werden zu ihm kommen
und Wohnung bei ihm machen.
わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。
わたしの父はその人を愛され、
父とわたしとはその人のところに行き、
一緒に住む。
聖霊降臨祭第1日の福音書章句であるヨハネによる福音書第14章第23節のほとんどすべてを歌詞として取り込んだカンタータとしては、第1曲に用いて冒頭句をそのままタイトルとしている1724年初演の第59番とこれを改作した1725年初演の第74番が目立っているが、1714年初演の第172番も同じ箇所を歌詞として取り込んでいる。第2曲に用いているから目立たないだけだ。イエスの言葉をバスに委ねることが多いだけに、第59番のソプラノとバスの二重唱、また第74番の合唱に歌わせるという姿勢には何かしらの意味が込められているように思えてくる。付加された声部に聖霊の気配を感じる。第172番はバスのレツィタティーフだ。イエスの言葉がそのままストレートに伝わるつくり。これを初期のカンタータらしい素直さ、と受けとることもできそうだけど、バッハがこのカンタータを改変しながらたびたび再演したことを考えると、そう簡単な話でもないのかもしれない。
初期の、というよりも大編成の、という形容がふさわしいカンタータである。トランペット3本、オーボエ、ファゴット、ティンパニ、ヴィオラが増強された弦楽に通奏低音。ほしいものはみんな揃っている。ガーディナーの巡礼シリーズのイングリッシュ・バロック・ソロイスツはリッチでボディがある演奏が祝日らしい趣き。
Martina Jankova (S)
Robin Blaze (A)
Christoph Genz (T)
Reinhard Hagen (B)
1. Coro: Erschallet, ihr Lieder, erklinget, ihr Saiten!
2. Recitativo (B): Wer mich liebet, der wird mein Wort halten
3. Aria (B): Heiligste Dreieinigkeit, großer Gott der Ehren
4. Aria (T): O Seelenparadies, das Gottes Geist durchwehet
5. Aria Duetto (S,A): Komm, lass mich nicht länger warten
6. Choral: Von Gott kömmt mir ein Freudenschein
7. Coro: Erschallet, ihr Lieder, erklinget, ihr Saiten!
tag: The Monteverdi Choir
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