Monteverdi: Selva Morale e Spirituale vol.3
Monteverdi: Selva Morale e Spirituale vol.3
The Sixteen
(CORO: COR16109)
ザ・シックスティーンの「森」完結編。彼らは3枚のリリースでスッキリとフィニッシュした。かつては倍の枚数をかけて「森」と称した人もいたけど、それは昔だから許された話だと思う。
森の出口には最後の楽しみが用意されている。オペラ「アリアンナ」の曲に宗教的な歌詞を当てはめて作られた「聖母の涙」は、ソリストのプログラムに組み込まれる聴き応え十分の大曲である。このプログラムでは途中に置かれているのがすこし惜しい気がするけど、何かしらの考えがあってのことなのだろう。
歌詞が変わればそれにつれて音楽も再構築される。それらを比較するのも興味深いけど、ソロを務めるグレイス・デイヴィットソンの歌に浸るのもいい。どこかメランコリックに響く部分はあるものの、ザ・シックスティーン史上最もイタリアに近づいた演奏と言えるかもしれない。今は彼女がこのグループのコアになっているのだろうか。
Laudate Dominum (Secondo)
Iste confessor (Secondo)
Magnificat (Secondo)
Credidi propter quod locutus sum
Pianto della Madonna ‘Iam moriar, mi fili’ (Sopra il Lamento dell’Arianna)
Beatus vir (Secondo)
È questa vita un lampo
Confitebor tibi Domine (Secondo)
Memento, Domine, David
Laudate pueri (Secondo)
Salve Regina (Terzo)
Magnificat (Primo)
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