Santiago a cappella
The Monteverdi Choir
(emarcy: 0028947630104)
ガーディナーが2004年からスタートしたモンテヴェルディ・プロダクション。バッハのカンタータの全曲リリースを目指す「バッハ巡礼」シリーズが進行している。このシリーズに先駆けてプロダクションの企画としてリリースされたこのCDはユニヴァーサル系のエマーシーからのリリースだけど、スペイン・ローカル盤という地味な展開に留まっているのはなぜだろう。
スペイン・ルネサンス中心のプログラム。サンチャゴ・ア・カペラと題されていて、帆立貝のデザインがあしらってあるけど、モンセラートの朱い本に始まりフィリップ・ロギエで終わるプログラムにはヤコブもサンチャゴ・デ・コンポステーラもほとんどない。
マスとして畳みかけていくような場面で持ち味を発揮するモンテヴェルディ合唱団には、ポリフォニーを上手く演奏する印象はない。そんな彼らがルネサンス音楽を演奏するならスペインのポリフォニーだ。こういうイギリスの合唱団の録音を聴くとき、スペインのポリフォニーの懐の深さを感じる。
参加メンバーがクレジットされていないため人数は不明だけど、バッハなどの録音に比べると人数を絞っているらしい。歌いぶりに余裕が感じられないのは少人数のせいか。あるいはしばしば指摘されるスタミナ不足のせいか。
Anon from Llibre Vermell de Montserrat: Mariam matrem virginem
Francisco Guerrero: Ave Virgo sanctissima
Alonso Lobo: Lamentationes Ieremiae Prophetae
João IV: Crux fidelis
Tomás Luis de Victoria: O Lux et decus
Tomás Luis de Victoria: O vos omnes
Francisco Guerrero: Duo Seraphim
Alonso Lobo: Versa est in luctum
Manuel Cardoso: Non mortui qui sunt in inferno
Philippe Rogier: Salva nos Domine
The Monteverdi Choir:
Sir John Eliot Gardiner (dir.)