Nicolas Gombert / Oxford Camerata

2007.02.02 | renaissance |

Nicolas Gombert: Magnificat I; Salve Regina; Credo; Tulerunt Dominum

Nicolas Gombert
Oxford Camerata
（Naxos: 8.557732）

最近本当にゴンベールの録音が増えてきた（このフレーズ多いな）。きっかけはなんだろうか。メモリアル･イヤー（ズ）でもないし。単に録音する条件が整っただけだろうか。楽譜の校訂とか。ゴンベールの特徴、果てしない通模倣に敬意を表して、彼を「長いものには巻かれろ楽派」の創始者に認定している。彼の音楽には「ひるんだら負け」の雰囲気が漂う。一度見失ったら、リカバリーするポイントは大海原の向こうだ。

タリス・スコラーズを追走するオックスフォード･カメラータ。やはりゴンベールを録音した。マニフィカートをプログラムに滑り込ませている。これもタリス・スコラーズが録音済み。でも、彼らのゴンベール録音はいつもの彼らとちょっと違う。一皮むけた感じでバリバリと歌いまくっている。ひるまない。ひるまずに全曲を歌い切るから聴いてる方も疲労困憊。でも、こんな疲労なら喜んで引き受けよう。特にジョスカンの死を悼む挽歌は他を圧倒する出来。録音も技術が向上したのか？妙に深みが出ている。ナイスだ。

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