William Byrd: Mass for five voices
Winchester Cathedral Choir
(hyperion: CDA66837)
デイヴィッド・ヒル指揮ウィンチェスター大聖堂聖歌隊によるバード。メインは5声のミサで、キリストの聖体の祝日のためのミサ固有文の音楽をはさんで前後にはモテット。バードのミサ固有文の音楽がプログラムでそれなりに重要な位置を占めるようになったのは、80年代のシャンティクリアの録音以来のことだと思う。このCDが録音された95年頃には、こうしたプログラミングは珍しくなくなった。
高音部に余裕がある作品が揃い、少年はふらつきが少なく比較的安定。少年の声が甘くならず成人歌手とフィットしているこの録音は、少年への不満が少ない稀有な例として覚えておこう。大聖堂系聖歌隊のイングランド・ルネサンス・プログラムに伝統的な歌唱スタイルへの期待が膨らむ。
Ego sum panis vivus
Introit. Cibavit eos
Mass for five voices. Kyrie / Gloria
Gradual. Oculi omnium
Sequence. Lauda Sion Salvatorem (plainchant)
Mass for five voices. Credo
Offertory. Sacerdotes Domini
Mass for five voices. Sanctus / Benedictus / Agnus Dei
Communion. Quotiescunque manducabitis
Processional. Pange lingua gloriosi (plainchant)
Ab ortu solis
Alleluia. Cognoverunt discipuli
O sacrum convivium
O salutaris hostia
Ave verum corpus
Winchester Cathedral Choir:
David Hill (dir.)