Marien Motetten von Josquin Desprez und Ludwig Senfl
Die Gruppe für Alte Musik
(ARS MUSICI: AM1133-2)
タイトルこそマリアにちなんだモテットということになっているけど、実際にはジョスカンがゼンフルにいかに影響を与えたかがテーマのプログラム。メインはジョスカンのスターバト・マーテルと、アヴェ・マリアをベースにしたゼンフルのモテット2曲。アヴェ・マリアは、ジョスカンを聴きなれた聴き手にはなかなか前に進まないくどい作品だけど、いくつか録音が出ていて、知名度が上昇しているらしい。アヴェ・ローザ・シネ・スピニスは、構造がスターバト・マーテルによく似ているので、やはりセットで聴くことを想定しているのだろう。メインはゼンフルだけど、彼の作品を味わうという趣旨からは遠い。
グルッペ・フュア・アルテ・ムジークは、ドイツのグループ。器楽を常に入れているかどうかは不明。ローランド･ウィルソンのグループなどでも活動しているモナ･シュペーゲレも参加している。リリースがまだ少ないようで、日本での知名度はまだまだ。でも、演奏は決して悪くないと思う。
ジョスカンのスターバト・マーテルは、高い精度、強い推進力をもつグループの演奏が増えている中、このCDではドイツ・トロンボーンとリュートをいれた珍しい編成が聴ける。しっとりとして、テクストの内容にも実によく合っていて、惹き込まれる。
Josquin Desprez: Stabat Mater
Ludwig Senfl: Ave rosa sine spinis
Josquin Desprez: Inviolata, integra et casta es
Hans Gerle: Lautentabulatur über Inviolata
Ludwig Senfl: Mater digna Dei
Josquin Desprez: Ave Maria
Ludwig Senfl: Ave Maria
Die Gruppe für Alte Musik:
Mona Spägele, Birgit Schönberger (S)
Elke Rutz (A)
Johannes Klügling, Andreas Hirtreiter (T)
Christian M. Immler (B)
Ulrich Eichenberger (posaune)
Karl Ernst Schröder (laute)
Martin Zöbeley (dir.)